しくじり獣医師が、自分の好きな働き方までステップアップした方法

Dr.わたはる

皆さんは、小学生の頃の夢ってなんですか?

皆さんは、小学生や中学生の頃に「プロフィール帳」って流行りませんでしたか?(年代が違ったらすみません…)
名前や住所、趣味、特技から好きな人の名前まで、個人情報がダダ漏れの情報を、友達に書いてもらい手帳にするものです。
皆さんは、そのプロフィール帳の項目の「将来の夢」って欄になんと書いていたでしょうか。

私は、「獣医師」です。

私は、8歳からの夢を叶えて「獣医師」という職業につきました。
これを話すと、「夢を叶えたんですね」「好きなことを仕事してるっていいですね。」と言われます。
私も、獣医大学卒業後の獣医師として働いた最初までは、「自分は小学校からの夢を叶えた成功者」だと考えていましたし、恥ずかしいことに鼻を伸ばしていた時期がありました。

しかし、社会人になって、私がしくじっていることに気付きます。
今回は、そんなしくじり話から、どうやって自分自身を次のステージに上げたのかを話します。

目次

しくじり1:命を助けられる力があるという天狗

私は、元々カッコつけてしまう点があります。
・PCはとりあえずMac
・住まいは背伸びして横浜のみなとみらいに住む(家賃10万円以上)
・後輩や部下には、お金に苦しい時も奢って見栄を張る
など、救い用のないほどカッコつけです。

獣医師として、最初に動物病院に勤めた時、幸いにも元々口が上手い+変な自信に満ちていたため、スムーズな診察をすることができました。手先の器用さからも、検査やオペ等にもつまづきません。そんな私は、

自分は、動物の命を救っている

と考えるようになってしまいます。本当に、鼻高々であったと思います。

しくじり2:「獣医師」は、手段であり、目的ではなかった

そんな小学生の頃の夢を叶えた私は、動物病院で業務をこなしていきます。1ヶ月も働けば、ひっきりなしに来院する患者、夜中まで続くオペをこなしながら、動物病院という狭い空間での人間関係に悩みはじめます。
だんだんと業務の忙しさや目の前のつまらない人間関係をみてる中で、「年収という数字」が私の頭を支配していきます。私の一年目の年収は「300万以下」でした。
「お金持ちになるために獣医師になったわけではない!でも…」という考え中で、今までの勘違いに気付きます。

獣医ってそもそもなんでなりたかったんだっけ?

私は、「獣医師」という職業にこだわっていましたが、「どんな獣医師になるのか」そもそも「なんで獣医師になるのか」という目標設定が不十分だったのです。
小学生の頃のプロフィールに「獣医師」という書いていたことに固執し、手段が目的化していたのです。

しくじり3:金遣いの荒さはピカイチ。学生で100万円の借金

時系列が戻ってしまいますが、私は大学生時代に100万円を借りてしまうというミスを犯します。
ミスと言っても、間違ったわけではありません。自分の意思で借りたのです。

借りた理由は、”旅行したかった”
まず、バイクの中型の免許を取得し、400ccのバイクをローンを組んで買いました。頭金は出さなかったので40万程のローン…
次に、学生時代に大学の授業をまともに受けずに旅行ばっかり行っていた私は、とうとう海外旅行に手を出すのです。

アメリカ、ハワイ、中国、インド、モロッコ、タイ、マレーシア、台湾、インドネシア、シンガポール、イタリア、フランス…などなど

いろんなところに行きまくったのです。
その旅行代は、必死でバイトをしてかき集めて行っていたのですが、バイクのローンもあり行きたくてもいけない状況になりました。

そこでテレビのCMを見たのです。
“プ●ミス”
なんて信用性の高い名前なんだ。そうか、別にすぐ返せば問題ないし、行きたい時に行こう。

そんな思いで、神奈川県内の某窓口(というか、変な個室?みたいなところ)に入って、手続きを行いました。
手元にはすぐ50万円が振り込まれ、びっくりしました。

この時に思った言葉は、”お金って結構簡単に手に入るんだな”でした。

もともと、私は前述した通り、金遣いも荒く、見栄っ張り。
そんな私は、要するにおいしいカモでしょう。

借金のことを、すっかり自身が手にしたお金だと思ってしまいます。

この借金について、どのように返して行ったのか。またこの借金の影響で一時は、新規のクレジットカードが作れないほどまで信用を落とした私が、現在はAmexのゴールドカードを持つほどまでになった道のり。については、また機会があれば記事にしていきます。

ステップ1:ひたすら自身に問いかける「自己対峙」

現在では自己啓発等を勉強し「自分と向き合う〜」などのやり方等々はコンサルなどでお伝えすることあるのですが、獣医師であることに迷いが出てきはじめ、現実を突きつけられた「自称天狗獣医師」の私は、自分の人生とひたすら向き合うことになります。
この時点で27歳です。

このまま臨床獣医師として働くのか。(動物病院で働く獣医師)
専門臨床獣医師を目指すのか。
何を自分はやっていきたいのか。
結婚するのか…などなど

いろんな自分についてひたすら紙に書き出します。時には自己嫌悪になって、自分の有様を書いた紙を食べてしまうくらいでした。そんな自己流自己対峙を繰り返していくうちに、自分がどんなことを将来やっていきたいのか。というものが見えてきました。

ステップ2:今の自分は、やりたい方向に向かっているのか

将来としてやりたいビジョンが見えてきました。それは、大好きな動物に関する職に付きながら、人の生活に貢献していきたいという思いです。曖昧なビジョンではありましたが、明確な一歩を踏むことができました。ビジョンが見えてきたことによって、次に今の自分自身を考えます。

結論としては、
臨床獣医師としてではなく、動物業界の根源に関わっていくことが自身のやりたいことにつながるのではないか。もっと大きな会社の動きや、いろんな人と関わりたい。それが動物業界大手の企業に就職した経緯です。

ステップ3:具体的な手段を選択していく

目的、現在地をセットすることで、自身が使える手段が見えてきました。世間には、あらゆる手段があり、いろんなスキルも身に付けられることに気づきます。

プログラミングを触ってみたり、WEBデザインなどの手法を学んだり…転売やアフィリエイトなどの様々な手法も試してみます。
お金を稼ぎたいというよりも、事業の利益ってどのように生み出すものなのか。自身はどういうことが向いているのか。といった目的で、様々なスキルをみていきます。この時に、株等の資産運用もはじめました。

この時にやってないことと言えば…たぶんネットワークビジネス(MLM)といったジャンルだと思います。MLM系は、性に合わなかったので手を出すことはしませんでした。

もともとグータラで、できれば努力はしたくない。という性格でしたので、キラキラしているネットワーカーさんたちとは気が合わなかったのだと思います。

結果:人に出会うことで、自身の使命に気づく

いろんな手段を、いろんな情報源から入手していきます。
また、自身の培っていたスキルで、事業構築や副業、考え方などについてのアドバイスをしていくようになりました。自然と、アドバイスを聞きたいということで、様々な方からの紹介をいただき、中にはお金を払いたい。と言っていただく方も少なくありませんでした。

この頃には、起業をして動物と人の生活に貢献したサービスを提案していけないか。と、「自分自身で事業を作っていこう。」と決めていました。

起業する方法には、法人するか個人事業にするのか、様々なやり方があります。「そんな自分の使命を言語化しよう。」となります。
そこでできたのが下記の使命です。

Vetforus
地球上のあらゆる生命の明日に貢献する獣医師

この単語(造語)を自身の使命とし、活動していこうと考えています。(これが現在)

まとめ:みんなに伝えたい「自身のステージを上げる」方法

これは私自身の過去を通して気づいた方法です。


これをみてる方は、
・これから事業をやっていきたい
・次のステージに上がるにはどうしたらいいだろう
・どうにか今の自分から変わりたい
と言った方もみてると思います。(みていてほしいな…)

その方々にやるべき順番をお伝えします。

1:目標・目的設定(ビジョン設定)
2:現在地の把握(1を元に今の自分を見つめ直す、いっぱい情報に触れる)
3:手段を検討(人に会っていろんな考えを取り入れる)

この順番です。2が先ってことも、ましてや3が先ってことはありません。そして、これを何度も何度もやっていきます。
理想的には、週に1度やります。まずは、これをやる時間を週に1度確保するようにしましょう。

具体的な手法等については、長くなってますのでまた後日。。。

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運営者

犬猫の往診専門動物病院を運営しながら、フリーランス獣医師としても診療にあたる。一方で、企業や事業のサポートやコラム作成等の事業も展開。時間的にも経済的にも自由に働く獣医師として活動中。

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